紀州備長炭の作り方(方法)
紀州備長炭は、ウバメガシや樫が原料として広く使われる世界一高級な備長炭、つまり世界一高価な木炭(白炭)です。和歌山で作られる和歌山県産備長炭を特に紀州備長炭と呼びます。黒炭と違い1200°近い高温が出る白炭は、飲食店でも多く使用され料理の直接加熱・焼き物料理には最適の燃料で、赤外線の働きで食材表面をサッと焼き上げ、素材のうまみを逃がさず、ふっくらおいしく焼き上がります。キャンプやバーベキュー(BBQ)、焼き物のあるお店での料理作りにも使えおすすめです。
今回はそんな紀州備長炭の製造工程を以下の通り紹介していきます。
0. 原木の伐採:4〜7日間
山に入り、足場も定まらないような場所でチェーンソー使い、備長炭の材料・原料である木材"原木のウバメガシ"を伐り出します。とても危険で過酷で簡単ではない作業です。十分に注意して行います。
1. 木ごしらえ:3日間
備長炭を作るための燃やす木を準備していきます。曲がりくねったウバメガシにのこぎりや鉈(なた)などで切り目を入れ、木片を活用して作った楔(くさび)を打ち込み、真っ直ぐにし、炭として使える木を作ります。
2. 窯詰め:半日~1日
炭材を数本ずつ束ねて窯の中へ立てて入れる。この立て詰めが紀州備長炭の焼き方法の特徴の一つです。
3. 口焚き:3〜5日
土で作られた窯口で雑木を燃やし、その熱で窯の中の原木の水分をとり乾燥させます。原木に着火したかどうかを煙の臭いと色で判断するという、経験と勘が必要な作業です。
4. 炭化:5〜7日
窯の中の原木に火を着火したら窯口をふさぎ、原木を蒸し焼きにしていきます。煙の臭いと色で窯の中の状況を判断しながら、窯口に小さな穴を開けたり排煙口の隙間の大きさを調節したりして、炭化を常に最高の状態に保ちます。
5. 精錬(ねらし):半日~1日
紀州備長炭をはじめとした白炭の最大の特徴はこの「ねらし」です。「あらし」とも呼ばれます。窯の中で炭化された炭は、窯口を徐々に広げて空気(酸素)を送り込まれると、真っ赤になって燃焼し燃え始めます。これが「ねらし」です。この調整作業によってさらに炭化が進みやすくします。この時、窯の中の温度は1000度を超えています。
6. 窯出し・消火:1日
「ねらし」をかけた炭を徐々に窯口の外にかき出し、「素灰(すばい・灰と砂を混ぜたもの)」をかけて消火します。この素灰が炭の表面について灰白色の炭となることから、「白炭」と呼ばれています。
7. 炭の選別・箱詰め:1日
素灰をかけて消火された紀州備長炭を灰の中から取り出し、サイズを一定の長さに断ち割り、炭の直径や形によって等級ごとに選別し箱詰めして完成です。
手間と時間で生まれる最高品質の炭
以上が紀州備長炭製造工程全体像です。
1窯で約2週間程度になります。
『0. 原木の伐採』 と 『1. 木ごしらえ』 は、 『3. 口焚き』 と 『4. 炭化』 の作業と並行して行われます。
全ての工程は非常に手間と時間がかかるものであり、その結果生まれる紀州備長炭は高品質であり、燃料用の他にも飲み水の浄水や部屋の消臭、調湿など様々な用途で利用されています。
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