紀州備長炭とは？

紀州備長炭を使ったオシャレに空気を綺麗にしてくれるインテリアが満載!▼

紀州備長炭は、材が密で硬く、和歌山県の県の木である"ウバメガシ"を原料に作られる固くて良質な木炭です。木炭にも「黒炭（こくたん、くろずみ）」と白炭（はくたん又はしろずみ）があり、紀州備長炭は白炭に分類されます。紀州備長炭は火力の強さや長時間の燃焼（火持ち）、火の安定などに優れており、炭火を使用する全国の料亭や飲食店を中心に広く使われています。

伝統の職人によって作られる最高品質の炭「紀州備長炭」

国内・海外にあるいくつかの備長炭の種類の中でも、特に最高品質として知られ"備長炭の頂点"とも言われている最高級の良い炭が和歌山で作られる「紀州備長炭」です。
ウバメガシを紀州独特の粘土で作られた窯で約2週間の時間をかけて焼き上げます。そのため大量生産はできないものの、手間と時間をかけるからこそ、最高品質の備長炭ができあがります。

和歌山県産の備長炭を紀州備長炭と呼んで差別化をはかり、備長炭の品質・伝統を維持しています。和歌山は日本有数の白炭の生産量を誇っており、年間約1,200トンもの紀州備長炭を生産しています。1974年（昭和49年）、紀州備長炭の製炭技術は、和歌山県の無形民俗文化財に指定されております。

紀州備長炭の歴史

紀州備長炭
引用元：https://www.binchotan.jp/

「紀州備長炭」が生まれたのは江戸時代。
職人が汗を流し、鍛錬と研究を重ねて生まれました。当時から品質の高いことで知られていた田辺炭に目をつけた紀州田辺（和歌山県田辺市）の炭問屋「備中屋長左衛門」が、「備長炭」の名を付けて、江戸に卸しました。
火力が強く、長く燃える備長炭の評価は江戸中に知れ渡り、後にその技術は日本各地へと広がっていきました。
そんな紀州備長炭が生まれたのは田辺市・秋津川という地なのです。
和歌山県田辺市の中心部から北へ、右会津川に沿って上流に向かうと、豊かな山林の澄んだ空気の奥にかすかに燻した香りを感じてくる場所があります。そこが紀州備長炭発祥の地である秋津川です。
和歌山県田辺市秋津川にある紀州備長炭記念公園では、紀州備長炭の歴史や背景を楽しむことができます。

白炭と黒炭の違いについて

木炭には"白炭（はくたん、しろずみ）"と"黒炭（こくたん、くろずみ）"があります。

白炭

引用元：wikipedia
白炭は1200°近い高温で一気に焼き上げて、消し粉（土・灰・水）で一気に消して精錬をします。消し粉の灰が白く見えることが名前の由来となっています。

黒炭

引用元：wikipedia
それに対して黒炭は400°〜700°の温度で密閉し、空気の遮断によって消化、自然に冷却させるといった方法をとったものです。消し粉を使用せず、炭は黒いままの為「黒炭」と呼ばれています。

紀州備長炭の等級

銘柄	樹種	太さ	長さ
馬目細丸	ウバメガシ	直径1.5から2センチメートル	20センチメートル以上
馬目小丸	ウバメガシ	直径2から3センチメートル	20センチメートル以上
馬目上小丸	ウバメガシ	直径3から4センチメートル	20センチメートル以上
馬目中丸	ウバメガシ	直径4から6センチメートル	20センチメートル以上
馬目半丸	ウバメガシ	直径3から6センチメートル、二つ割り	20センチメートル以上
馬目割	ウバメガシ	直径3から6センチメートル、割り物	20センチメートル以上
荒	ウバメガシ、カシ	粉炭を除いたもの

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紀州備長炭で焼く料理の美味しさの秘密

紀州備長炭

紀州備長炭の評価が高い理由は、なんといってもその"火力"にあります。赤外線量が高く、表面を均一に素早く焼き上げるため、内部の旨味を逃さずに閉じ込めます。ジューシーな食感もそこから生まれるため、多くの飲食店で使用されています。またBBQや炊飯などの用途での使用もオススメです。
遠赤外線が食材の中まで熱を通すので、おいしさを失わずに短時間で焼くことができます。
それに炭の香りも美味しさの一つとしてお楽しみいただけます。

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